2021/11/01 05:00
衆院選徳島2区、久保孝之さん敗戦の弁「訴えは浸透した」

31日に投開票された衆院選は、徳島1区で無所属元職の仁木博文さん(55)が7度目の挑戦で初めて小選挙区を制した。悲願の勝利に「強い信念を持って国会で仕事をする」と宣言した。2区は自民前職の山口俊一さん(71)が11回目の当選を果たし、「新型コロナウイルス対策に全力を挙げる」と決意を語った。1区の自民前職後藤田正純さん(52)は比例四国ブロックで復活当選し、安堵(あんど)の表情を浮かべた。比例の自民前職福山守さん(68)は議席を失い、事務所は重苦しい空気に包まれた。維新新人吉田知代さん(46)は比例復活の可能性があり、固唾(かたず)をのんで開票結果を見守った。立憲民主新人の中野真由美さん(50)、共産新人の久保孝之さん(58)、無所属新人の佐藤行俊さん(73)は及ばず、肩を落とした。
久保さんは午後8時35分ごろ、板野町の事務所に姿を見せた。「当選には至らなかったが、選挙を通じて徐々に有権者に訴えは浸透した。皆さんの支えに感謝したい」と述べ、集まった支援者に頭を下げた。
6度目となった国政への挑戦。市民と野党の共闘による新しい政治の実現に向けて、「安倍・菅政治」を厳しく批判した。新型コロナウイルス禍で大規模集会が開けないなど活動に制限がある中、1人でも多くの人に訴えを届けようと、1日平均30回、街頭演説を重ねた。
12日間の選挙戦を振り返り、「野党共闘に対する期待や関心は日増しに高まっていた。支持の広がりに手応えを感じている」と強調。「野党中心の政治を実現できるよう、引き続き皆さんと一緒に頑張りたい」。決意を新たにしながら、支援者と拳を合わせた。