2021/11/01 02:00

【動画】衆院選 後藤田正純氏、比例復活に安堵の表情

比例復活当選が決まり支持者と喜ぶ後藤田正純氏(中央)=午前0時5分ごろ、徳島市問屋町の繊維会館

 小選挙区で後藤田さんの落選を伝える速報がテレビで流れたのは午後10時10分ごろ。徳島市問屋町の繊維会館に集まった約50人の支持者らは一様に「ああ」と落胆の声を上げた。それでも陣営幹部から「比例復活の可能性が高い」と説明を受けると、拍手をして士気を高め、望みをつないだ。

 1日午前0時ごろ、比例復活当選が決まったと速報が流れた。祈るような気持ちで待ち続けていた支持者らは「やった」「よかった」と声を上げ、手をたたいたり、抱き合ったりして喜んだ。

 後藤田さんは近くの待機場所からすぐに姿を見せ、支持者一人一人と握手。頭を下げて感謝を伝えた。祝福の声や拍手に包まれながら壇上に上がって万歳三唱。マイクを握ると「支えてくださった皆さんのおかげで当選できた」と述べた。

 初めて小選挙区で敗れた。選挙戦では、自身の党公認を巡る自民県連との内紛を受け、県連と公明党県本部が自主投票を決めた。多くの市町で県議の協力を得られない逆風の中での運動となった。

 県連への反発もあり、選挙戦の序盤は県政改革を大きな争点に掲げていた。「なぜコロナ対策や経済対策を訴えないのか」といった批判が支持者の間からもあったが、「自分の信念を貫いて地方政治の問題を訴えた。悔いはない」と強調した。

 今後の県連との関係については「国政政党を支える県連が公認候補を支持しなかった対応が反党行為に該当するかどうかを確認し、問題があれば厳しい処分を求める」と述べた。その上で「1年半後の知事選や県議選に向け、改革の志に賛同する仲間と対応を話し合いたい」と語り、候補者擁立の可能性を示唆した。

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