2021/10/30 05:00

衆院選あす31日投開票 県内7候補、票上積みへ追い込み

 第49回衆院選は31日に投開票日を迎える。新型コロナウイルス対策や経済政策、9年近く続いた安倍、菅両内閣の政治姿勢などを争点に、全国289小選挙区と11ブロックの比例代表176の計465(過半数233)議席を1051人(重複立候補を除く)で争っている。連立政権を組む自民、公明両党の与党か、立憲民主、共産両党を中心に共闘する野党のどちらが支持を広げるかが焦点。徳島県内では2小選挙区に、前職2人と元職1人、新人4人の計7人が立候補。比例代表四国ブロック(定数6)には県関係で前職1人が比例単独候補として出馬している。各候補は選挙戦最終日の30日、一票の上積みに追い込みをかける。

 徳島1区(徳島、小松島、阿南の3市と名東、名西、勝浦、那賀、海部の5郡)に立候補しているのは、仁木博文(55・無所属元)、後藤田正純(52・自民前)、吉田知代(46・維新新)、佐藤行俊(73・無所属新)の4氏。

 仁木氏と後藤田氏は旧徳島3区を含めて7度目の対決。徳島新聞の終盤情勢調査では、無所属で出馬した仁木氏が幅広く支持を集めてやや先行する。医師としての知識や経験を新型コロナウイルス対策に生かし、経済対策にも取り組むと主張する。追う展開となっている後藤田氏は「徳島が政権与党とつながるか野党とつながるのか」と訴え、「政権選択」の選挙を強調する。最後まで予断を許さない状況となっている。

 吉田氏は女性の政治参画などを重点的に訴えて浸透を図る。佐藤氏は独自の戦いを展開している。

 徳島2区(鳴門、吉野川、阿波、美馬、三好の5市と板野、美馬、三好の3郡)は、中野真由美(50・立民新)、久保孝之(58・共産新)、山口俊一(71・自民前=公明推薦)の3氏が立っている。

 11選を狙う山口氏は、推薦を受ける公明とも連携して安定した戦いを見せる。新型コロナ対策を中心に、地方創生の推進を訴えて支持固めを図る。中野氏はジェンダー平等や多様性の尊重を主張し、「女性の声を政治に届けるために女性議員が必要」と訴える。久保氏は「安倍・菅政治」を批判し、非自民票の獲得を目指す。

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