2021/10/28 10:00

安全保障【21衆院選徳島小選挙区 候補者に聞く】7 

安全保障

 米中対立や尖閣問題など、国家安全保障を取り巻く環境は刻々と変化しています。国民と国土を守るため、どのような安全保障対策を講じていきますか。(届け出順)

  1区

仁木博文
 

「多国間協力を進める」
 経済や外交、民間交流で戦争をしない状態をつくります。東アジアで巨大化する中国の軍事的脅威に対し、進化した日米関係を構築します。日米豪印の枠組み「クアッド」に象徴されるような多国的安全保障や広域貿易協定(TPPなど)も対中国で取り組みます。尖閣諸島や竹島、北方4島はわが国固有の領土だと外交の場で繰り返し主張します。国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の概念を安全保障にも加え、地球を守ります。

後藤田正純
 

「日米同盟を軸に連携」
 香港の中国本土化や台湾情勢を見ても、米中対立はわが国の安全保障に直結します。中国船の尖閣諸島周辺への侵入、航行が常態化しつつあります。中国が急速に軍事力を拡大していく中で、日米同盟を基軸とした安全保障を確固たるものにします。その上で、オーストラリア、インド、東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州連合(EU)各国と連携を進め、自由で開かれたインド太平洋地域を実現し、わが国の安全保障を確立します。

吉田知代
 

「自ら国守る体制築く」
 世界の平和と繁栄に貢献する外交政策を理念として、日本の主権と領土を自力で守る体制を整備します。そのためにまず自衛隊の待遇・地位向上を実現し、離島防衛などで実効性を持って行動できるよう必要に応じて法改正を行います。日本周辺の安全保障環境が厳しさを増す中、日米同盟を基軸とし、日、米、英、印、豪、台など共通の価値観を持つ海洋国家ネットワークでわが国の防衛力を強化していきます。

佐藤行俊
 

「他国が満足の外交を」
 安全保障は天皇制と自衛隊を全廃して、他国が満足する外交をしていけばよいと考えます。

 

 


  2区

中野真由美
 

「尖閣防衛へ法整備も」
 健全な日米同盟を基軸としながら、オーストラリアやインドなどアジア太平洋地域、とりわけ近隣諸国との多国間協力を推進するとともに、各国との連携を強化した現実的な外交・安全保障政策を進めます。
 わが国周辺の安全保障環境を直視し、専守防衛に徹しつつ、領土・領海・領空を守ります。尖閣諸島防衛を視野に、領域警備と海上保安庁の体制を強化する法整備を進めます。

久保孝之
 

「平和的共存を目指す」
 中国の東シナ海や南シナ海での覇権主義的な行動は、断じて許されません。尖閣諸島は歴史的にも国際法上も日本の領土です。中国公船の覇権主義的な行動に対しては外交的対応とともに、文民警察である海上保安庁による対応に徹することが重要です。「軍事対軍事」の対立のエスカレートは抑制するべきです。憲法9条を生かした外交で、国連憲章と国際法という共通のルールに基づく平和的な問題解決と、平和的共存に取り組みます。

山口俊一
 

「揺るがぬ防衛力必要」
 領土、領海、領空と国民の生命財産を守る防衛の基本は、日米同盟を一層強固にし、揺るぎない防衛力を整備することにあります。尖閣諸島などの島しょ防衛でも日米同盟の強化が必要です。前段階としては海上保安庁の能力強化、自衛隊との連携強化、(他国からの武力攻撃に至らない)グレーゾーン事態に対応する法整備を検討します。民主主義同盟のネットワークを通じた自由で開かれたインド太平洋構想を確固たるものにしていきます。