飯泉知事支持率、大幅低下 12年80%→46% 言動に不信感か 徳島新聞調査

徳島新聞社は27日、飯泉嘉門知事の支持率などについて、県内有権者を対象に行った電話世論調査の結果をまとめた。「支持する」と答えたのは46・6%で、「支持しない」の36・5%を上回った。調査方法が異なるものの、2012年5月調査の支持率80・3%からは大幅に低下した。背景には言動に対する不信感がうかがえた。「分からない・無回答」は16・9%だった。
支持すると答えたのは男性48・7%、女性44・8%。年代別では30代以下の若年層で60・3%から支持を得ている一方、60代以上では「支持しない」(43・8%)が「支持する」(41・4%)を上回った。
地域別でみると、徳島市で「支持しない」(45・5%)が「支持する」(40・4%)より多い。前市政で音楽芸術ホールの整備を巡って県市の間に摩擦が生じたことなどが影響しているとみられる。衆院選の選挙区別では、知事の衆院選出馬が取り沙汰されていた徳島1区は「支持する」が43・5%、「支持しない」が39・3%だった。徳島2区は支持率が50・8%に上った。
知事を評価する点について聞いたところ、支持する人では「行政手腕に安定感がある」(16・9%)が最も多く、「人物に親しみが持てる」(16・8%)、「政策に期待できる」(14・9%)と続いた。支持しない人の中でも4・6%が行政手腕を評価した。
評価できない点では、支持しない人で最も多かったのは「言動が信頼できない」(29・7%)。次いで「政策の成果が上がっていない」(16・8%)、「多選の弊害が見られる」(15・9%)だった。支持する人でも「政策の成果が上がっていない」を選んだ人が9・2%いた。
職業別では、正社員・正職員、専業主婦(夫)、学生で支持率が50%以上あった一方、「契約社員など」「その他、年金・無職」は不支持が支持を上回った。
政党支持別では、自民支持層の60・6%、公明支持層の79・1%が支持している。立憲民主、共産、日本維新の会の各支持層は不支持の割合が多かった。
調査の方法 徳島県内の有権者を対象に23~26日、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。実際に有権者のいる世帯にかかったのは1919件で、うち836人から回答を得た。