2021/10/25 05:00

政策熱弁、支持拡大へ懸命 選挙サンデー、候補者奔走【2021衆院選とくしま】

買い物客らと拳を合わせ、支援を求める候補者(画像の一部を加工しています)

 31日の衆院選投開票日に向けて最後の日曜日となった24日、県内の2小選挙区の候補者はイベント会場や量販店に繰り出した。秋晴れの下、新型コロナウイルス対策や政権選択を巡って熱弁を振るった。

■1区

 無所属元職の仁木博文さん(55)は午前8時すぎから徳島市問屋町の日曜市会場を訪問。買い物客らに支持を訴え、「頑張れ」と声援を受けると拳を合わせて応じた。その後は選挙カーで市内を巡った。支援の広がりを感じているが「比例復活がないので油断大敵。多くの有権者の支持を得て勝ち抜く」と力を込めた。

 自民前職の後藤田正純さん(52)も日曜市会場で来場者に支援を呼び掛けた後、市内を回った。所属する石破派の石破茂元幹事長が応援に駆け付け、午後1時前から徳島駅前でそろって演説。「政権与党のど真ん中でコロナで傷付いた産業への経済対策などを進め、県政改革にも取り組む」と声を張り上げた。

 維新新人の吉田知代さん(46)も日曜市会場を回り、出店者や買い物客に声を掛けたり、ビラを配ったりして浸透を図った。「知名度が低いので、維新の候補者が1区に出ているのを知ってもらうため顔を合わせて触れ合うことが大切」。徳島駅前などではマイクを握り、議員報酬削減といった重点政策を訴えた。

 無所属新人の佐藤行俊さん(73)は午後から徳島駅前でビラを配るなどして政策をアピールした。

■2区

 立憲民主新人の中野真由美さん(50)は地元の北島町をスタートし、住宅街を縫うように選挙カーを走らせた。主要交差点ではマイクを握り、女性候補であることを強調しながらジェンダー平等を訴え、自公政権を批判。「手を振ってくれる人が増えてきた。この先も丁寧に訴えていく」と手応えと自信をのぞかせた。

 共産新人の久保孝之さん(58)は鳴門市と藍住町を回った。交通量の多い道路沿いや量販店の近くで演説し、安倍政権以降の自民党政治を批判。聴衆から「消費税負担が重いので引き下げてほしい」と求められると「人々の暮らしを支え、地域経済を活性化して皆さんを支えるために実現させたい」と答えた。

 自民前職の山口俊一さん(71)は吉野川市内を巡り、沿道の支持者らと拳を合わせた。鴨島町の農産市では買い物客らに新型コロナ感染「第6波」への備えや疲弊した地方経済の立て直しなどをアピール。「厳しい戦い。どうか皆さんの力で安定した政権をおつくりいただきたい」と政権選択選挙での勝利を訴えた。

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