2021/10/22 05:00
日本維新の会・黒田達哉県総支部代表代行 地方への権限移譲推進【2021衆院選とくしま 政党幹部に聞く】5

―国政選挙で初めて県内の選挙区に公認候補を擁立した。
徳島の発展が遅れているのは、県選出国会議員が仕事をしていないからだ。高速道路などインフラ整備の予算が満足に取れていない。県民の不満は大きく、一時は飯泉嘉門知事を擁立する動きまで出た。国政を語るべき立場ながら、県政や市政の批判ばかりしているのは恥ずかしい。候補を立てられたので堂々と改革を訴えていく。
―どう浸透させるか。
限られた時間の中で、企業や団体ではなく一人一人の有権者を大切にする戦い方をしていく。街頭で党の政策を訴え、比例票の上積みを図る。
―今回の衆院選で何が問われるのか。
新型コロナウイルス対策で全国の企業、個人事業主が大変な苦境に立たされた。しっかりと対策をしながら経済活動も両立させる政策が求められている。
―発足した岸田文雄内閣をどう評価するか。
安倍晋三、菅義偉両政権から何ら代わり映えしない印象だ。新自由主義からの脱却を掲げて「分配」を訴えてはいるが、明確な方向性が分からない。自公の利権政治の下では規制改革が進まず、競争原理は働かない。
―菅前首相は維新と蜜月関係と言われた。岸田首相になって自公政権との距離感も変わるのか。
これまでも自公政権は維新の政策を後追いしてきた。幼児教育無償化などがそうだ。政策実現のためには議席を増やすことが最も大切。総選挙で党勢を拡大し、与党に揺さぶりをかけて政策を実現させていきたい。
―どんな政策を進めるのか。
地方から国を変えていこうというのが基本的な姿勢だ。東京一極集中を是正していくためには地方分権が必要で、権限や財源を地方に移譲する。中央省庁の地方移転によって企業の地方への流れもつくり、日本を底上げしていく。=おわり