2021/10/22 05:00

徳島2区候補 経済格差是正に意欲【第一声を見える化 21衆院選とくしま】㊦

 衆院選徳島県内2選挙区に立候補している7人の公示日の第一声を、人工知能(AI)で分析する「第一声を見える化」。言葉の登場回数や特異性を文字の大きさで表す「ワードクラウド」の手法で可視化する。ビッグデータ分析のユーザーローカル(東京)による文章解析ツール「AIテキストマイニング」を活用し、徳島2区の3人の主張を調べた。

 立憲民主新人の中野真由美氏は約7分演説し、自身の名前が最も目立った。「私、中野真由美は皆さまの思いをしっかりと胸に」などと繰り返し、有権者に寄り添う姿勢を前面に出した。安倍・菅政権を「傲慢(ごうまん)で不透明な政治」と指摘し、誇れる政治に変えて次世代につなぐと訴えた。

中野真由美候補

 共産新人の久保孝之氏は約17分のスピーチで政党名を18回連呼し、比例代表への投票も呼び掛けた。「自民党政治では暮らしを守れない」と説き、新型コロナウイルス感染拡大による医療崩壊は自公政権の責任だと批判した。コロナ禍で浮き彫りになった男女の賃金格差是正も強調した。

久保孝之候補

 自民前職の山口俊一氏は約13分の演説で「力添え」を6回使い、厚い支援を求めた。9年ぶりとなる野党第1党の公認候補出馬への危機感がうかがえる。ワクチンの確保や経口治療薬の認可を急ぎ、コロナ禍で傷んだ経済や地域の立て直しを図るとし、地方への予算措置にも意欲を示した。

山口俊一候補

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