2021/10/21 05:00

徳島1区候補 コロナ、改革など訴え【第一声を見える化 21衆院選とくしま】㊤

 衆院選の県内2選挙区に立候補した7人は何を訴えたのか。公示日の第一声を人工知能(AI)で登場回数や特異性を分析。文字の大きさで特徴を表す「ワードクラウド」の手法で可視化した。ビッグデータ分析のユーザーローカル(東京)による文章解析ツール「AIテキストマイニング」を活用し、選挙区ごとに調べた。

 徳島1区は4人が出馬した。無所属元職の仁木博文氏の約14分の演説では、新型コロナウイルスに関する言葉が際立った。医師として接種に励む「ワクチン」に16回言及し、現場を知る立場で国政に臨む決意を強調。徳島生まれ徳島育ちを繰り返し、県外出身の他候補をけん制した。

仁木博文候補

 

 自民前職の後藤田正純氏は約11分半の熱弁を振るい、政権与党の立場から「徳島を守り抜く」と訴えた。自民党総裁選で河野太郎前行政改革担当相を支援し、改革の志を一つにしたと説明。県政や自民党県連を県民目線の体制に変えるとの主張も目立った。

後藤田正純候補

 

日本維新の会新人の吉田知代氏の約9分の演説は、政党名のPRが多かった。女性議員が少ない現状を挙げ、女性の政治参加が暮らしやすい社会の実現につながると力説。コロナ禍で多くの人が苦しむ中、議員自らが報酬カットする身を切る改革が必要と語った。

吉田知代候補

 

 無所属新人の佐藤行俊氏は、報道陣に対して考えを約3分で語った。自衛隊を廃止して非武装国宣言をすると主張。「軍備」を売却して財政赤字の穴埋めに充てるとし、身分の違いをつくっているとする天皇制を廃止すれば部落差別もなくなると持論を述べた。

佐藤行俊候補

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