2021/10/15 05:00
自民県連、衆院選徳島1区は自主投票
自民党徳島県連は14日、衆院選に向けた選対本部会議の初会合を徳島市問屋町の県連事務所で開き、県連が公認申請しなかった後藤田正純氏を党本部が公認した徳島1区の対応について協議した。後藤田氏に対する県連の考えは変わらないことを確認し、党員ら県連に関係する個人・団体が個々に判断する「自主投票」にすると決めた。
会議には県連の役員ら25人中19人が出席し、非公開で行われた。選対本部長の杉本直樹県連会長らによると、出席者からは「自主投票」への異論は出なかったという。
県連は後藤田氏の言動などを問題視し、「県選出の国会議員としてふさわしくない」と批判。5月に党本部に公認しないよう申し入れた。衆院選の公示が近づいた10月6日に開いた常任総務会でも、党本部に公認申請しないことを確認した。一方、党本部は11日、1次公認候補を発表し、後藤田氏も含まれた。遠藤利明選対委員長は「総合的に勘案した」と説明した。
「自主投票」とする県連の決定について後藤田氏は「党本部が私の公認を決めたにもかかわらず、県民不在、党員不在で反党的な決議を行った県連は見苦しい」と指摘。「ここまで嫌がらせをするのは、私が批判してきた(飯泉嘉門知事と県議の)なれ合いを維持したいからだ。県政の大改革をしなければ、徳島は良くならないと改めて確信した」と強調した。