2021/10/15 05:00
【ノーカット動画】衆院選 徳島2区出馬予定者と徳島大生、政治・選挙関心喚起へ討論

衆院選の立候補予定者による公開討論会「若者の明日を語る会―衆院選立候補予定者VS学生」が14日、徳島大常三島キャンパスで開かれ、徳島2区から出馬予定の中野真由美さん=立憲民主新人=と久保孝之さん=共産新人=が学生と意見を交わした。
若者に政治を身近に感じてもらおうと、選挙の啓発活動に取り組む徳島大の学生グループ「TYME(タイム)」が企画。学生約30人が参加した。自民前職の山口俊一さんは多忙を理由に出席しなかった。
学生から学費や奨学金について問われると、中野さんは「授業料は半額にすべきだ。奨学金利用の背景などを調べ、今後の政策に生かしたい」。久保さんは「ゆくゆくは学費は無償、奨学金は給付型にすべきだ」と述べた。
TYMEが徳大生65人に事前に実施したアンケートでは、「立候補予定者を一人も知らない」と答えたのは64%、「投票に行く」と答えたのは49%だった。この結果について中野さんは「若年層向けの発信の仕方が間違っていたのかもしれない」と話し、久保さんは「野党共闘が進み、新しい政権の姿を示せる。皆さんの一票で変えることができる」と訴えた。
このほか、年金や就職活動の地域格差、選択的夫婦別姓などについても議論した。TYME共同代表の4年矢田詩音さん(22)は「投票に参加し、よりよい社会をつくるための一歩を踏み出してほしい」と呼び掛けた。
総合科学部2年の金村梨聖さん(19)は「年金や学費などの対策をもっと可視化してほしい。立候補予定者一人一人の政策や意見を調べて投票に行きたい」と話した。
県内の10代の投票率は2016年参院選で36・01%。17年衆院選では31・59%と全国で最も低かった。