2021/10/11 19:40

後藤田氏、衆院選徳島1区公認 2区・山口氏、比例・福山氏 自民本部発表

 自民党本部は11日、衆院選の1次公認候補を発表し、徳島県連が言動を問題視して公認申請しなかった徳島1区現職の後藤田正純氏を公認した。後藤田氏に代わる候補がいない中、候補選定に際しての「現職優先」の原則に基づいた形だ。徳島2区は現職の山口俊一氏を公認した。一時、徳島1区から出馬を模索していた現職の福山守氏は過去2回の衆院選と同じ比例四国ブロックで公認された。

 自民党は党本部で選挙対策本部会議を開き、小選挙区271人と比例代表24人の公認候補を決定した。会議後、遠藤利明選対委員長が会見し、県連から公認申請のない後藤田氏を公認した理由について「総合的に勘案した」と説明した。

 公認が決定されたことについて後藤田氏は「党本部、党員、私にとって、そもそも公認問題は存在しない」と改めて主張。党本部に公認しないよう求めていた県連に対しては「独善の末に孤立した。議員のための政党でなく、国民政党であると自覚して行動してもらいたい」と求めた。

 比例四国ブロックでは福山氏のほか、同ブロック選出の福井照氏、前回衆院選では高知2区で敗れて比例復活した山本有二氏の現職2人、党職員と会社役員の新人2人を公認した。比例名簿の順位については、さらに調整を進める。

 県連は5月、「県選出の国会議員としてふさわしくない」と後藤田氏を公認しないよう党本部に求めた。10月6日には常任総務会を開き、公認申請しないことを改めて確認していた。後藤田氏の公認決定を受けて、衆院解散後に選対本部会議を開いて協議する。県連会長の杉本直樹県議は「早急に対応を検討したい」と話した。

(久保高茂、坂田佑耶)

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