2021/08/06 05:00
次期衆院選 重複立候補、比例名簿1位に 自民四国両院議員会、党本部へ要望
四国の自民党国会議員でつくる「四国ブロック両院議員会」会長の村上誠一郎衆院議員(愛媛2区)は5日、徳島新聞の取材に、次期衆院選の比例四国の名簿順位について、小選挙区との重複立候補者を同列1位とするよう議員会が党本部に要望していると明らかにした。直近2回(2014、17年)の衆院選では、徳島、高知両県の小選挙区定数削減に伴い選挙区から比例単独候補に回った福山守、福井照両氏が名簿上位に登載されたが、村上氏は「比例単独で2回続けて通るのは大変な優遇。代替措置はもう済んでいる」と強調した。
村上氏は、次期衆院選の四国の情勢について「11小選挙区で厳しいところが半数以上ある」との認識を示し、接戦選挙区の候補の議席を確保するため、重複立候補者を同列1位とする必要があるとした。福山、福井両氏の処遇については、比例四国より定数の多い他ブロックへの転出などを念頭に「二階俊博幹事長に委ねている」と語った。
福山氏は両院議員会の要望について「最終的に決めるのは党本部」と述べた。
定数削減時の自民党幹事長だった石破茂氏は「定数削減後2回は、徳島県の比例候補を上位に登載する」と口頭で徳島県連と約束を交わしている。党の公認候補の選定基準では「比例単独候補者の名簿登載は原則2回まで」と定められている。