2021/10/09 05:00

衆院選徳島1区に出馬意向の仁木氏 立民推薦見通し立たず

 衆院選の公示(19日)が迫る中、徳島1区に無所属で出馬する意向の元職仁木博文氏が立憲民主党に求めていた推薦の扱いについて、見通しが立たないままとなっている。野党共闘を目指す市民団体「オール徳島」は仁木氏を野党共闘候補に位置づける上で、立民からの推薦を条件としている。河村洋二事務局長は「残された時間は少なく、立民の推薦が間に合わないことも想定して対応を協議したい」と話している。

 立民の庄野昌彦県連代表によると、推薦依頼は他県の複数候補から出ており、党本部が検討している。ただ、公示までに決着するかどうかは分からないという。庄野氏は「推薦が出ればどういう形で支援ができるか改めて県連で協議する」としながら「いずれにしても、1区の立民支持者の投票先は仁木さんになる」と述べた。

 共産党県委員会は当初から、徳島1区については候補者擁立を見送り、野党共闘を目指してきた。上村秀明県委員長は「政策合意の条件は整った。あとは立民次第だ」と早期の推薦決定を期待する。

 オール徳島は仁木氏に対し、共闘候補の条件として<1>国政4野党(立民、共産、社民、れいわ新選組)と安全保障関連法廃止を求めるグループ「市民連合」が合意した共通政策への同意<2>立民からの推薦―の2点を提示した。仁木氏は9月18日、共通政策に同意する意向を伝え、立民からの推薦が残されたままとなっている。

 徳島1区には仁木氏のほか、自民党現職の後藤田正純氏、日本維新の会新人の吉田知代氏が立候補を予定している。(政経部取材班)

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