【2014年12月14日投開票】県内2選挙区に見直し、自民が2勝

前回の12年に続いて、自民党が圧勝し、連立を組む公明党と合わせ、憲法改正の国会発議に必要な3分の2以上を維持した。
徳島県内の小選挙区定数は、「1票の格差」是正に伴う見直しで3から2に減った。徳島市と名西郡、名東郡、県南部をエリアとする徳島1区と、鳴門市や板野郡から県西部までを含む2区となった。
12年衆院選で県内3小選挙区に全て勝利した自民党は、候補者調整に迫られ、1区には、旧3区だった後藤田正純氏を立て、旧1区の福山守氏は比例四国ブロックに回った。民主党は旧3区で戦ってきた仁木博文氏を擁立したため、後藤田氏と仁木氏が新たな選挙区でも戦う構図となり、後藤田氏が勝利した。
2区は、自民党の山口俊一氏が共産党の久保孝之氏に圧勝した。
比例四国ブロックに回った福山氏は、名簿2位に登載され、再選した。
【一口メモ】1票の格差
選挙区ごとに当選に必要な票数が異なるため、1票の価値に格差が生じ、法の下の平等を定めた憲法に違反するなどとして、選挙無効を求める訴訟が繰り返されている。最高裁は、「1票の格差」が2倍超となった2009年、12年、14年の衆院選を違憲状態と判断している。区割り改定後の17年衆院選は最大格差1・979倍で、合憲とした。衆院選挙区画定審議会(区割り審)は20年国勢調査の結果を受け、新たな小選挙区の区割り改定に着手している。
◆開票結果◆
1区 当 後藤田正純(自民) 92166
仁木博文(民主) 69188
古田元則(共産) 15776
2区 当 山口俊一(自民) 85979
久保孝之(共産) 29996