【2012年12月16日投開票】自民が初の3小選挙区独占

民主党政権下で行われ、政権運営への不満から、自民党が大勝し、民主党が惨敗した。自民党は政権を奪還し、民主党政権は3年3カ月で幕を閉じた。
徳島1区は、官房長官など主要ポストを歴任した仙谷由人氏が政権批判を受け、自民党が立てた福山守氏に2万票近い大差を付けられた。1996年の小選挙区制導入以来、守り続けてきた徳島1区の議席を失った。
2区、3区も自民党の山口俊一氏、後藤田正純氏がそれぞれ民主党の高井美穂氏、仁木博文氏らを退け、県内3小選挙区は初めて自民党が独占した。
民主党の3人は、重複立候補していた比例四国ブロックでも復活当選せず、県内の民主党議員はいなくなった。
仙谷氏は次の衆院選に出馬せず、政界を引退した。高井氏は県議に転身した後、2021年7月の三好市長選に初当選し、市長を務めている。
【一口メモ】民主党
政権を失った民主党は、2013年の参院選でも惨敗し、一気に党勢が衰退した。16年に維新の党と合併して民進党となった。民進党は、17年の衆院選前に希望の党との合流を協議したものの、一部議員の合流が認められなかったため、解党状態となり、新たに立憲民主党と国民民主党が結党された。徳島県内では、民主党の流れをくむ組織として立憲民主党徳島県連がある。
◆開票結果◆
1区 当 福山守(自民) 59231
仙谷由人(民主) 39402
古田元則(共産) 12724
2区 当 山口俊一(自民) 68526
高井美穂(民主) 44959
手塚弘司(共産) 9449
3区 当 後藤田正純(自民) 70197
仁木博文(民主) 50803
谷内智和(共産) 6191
小松由佳(諸派) 3395