【2009年8月30日投開票】政権交代、徳島2区で民主・高井氏が当選

民主党が307議席を獲得し、政権交代を実現した。自民党と公明党の連立政権は首相がほぼ1年ごとに代わるなど、政権批判が噴出し、民主党が地滑り的な勝利を収めた。
徳島1区は、民主党の中心人物だった仙谷由人氏が政権交代への期待を受けて危なげなく6選を果たした。
2区では、自民党の山口俊一氏と三たび対決した民主党の高井美穂氏が初めて勝利し、悲願の小選挙区での当選となった。
3区は、自民党の後藤田正純氏と民主党の仁木博文氏が、最後まで大接戦を繰り広げた。後藤田氏がわずか1000票余りの差で競り勝ち、県内で唯一自民党の議席を守った。
比例四国ブロックに重複立候補していた自民党の山口氏と、民主党の仁木氏が復活当選した。県関係の衆院議員は民主党が3人、自民党が2人となり、県内でも与野党が逆転した。
衆院選後に、民主党の鳩山由紀夫首相が誕生し、仙谷氏は行政刷新担当相に就任した。
比例四国ブロックの単独候補だった自民党の七条明氏は落選。その後、2013年10月の上板町長選に立候補して当選し、1期務めた。
【一口メモ】政権交代
選挙後の複数の党による連立で政権が代わったケースはあったが、選挙で過半数の議席を得て政権が交代したのは2009年の衆院選が初めて。次回の12年衆院選では、自民党が過半数を獲得し、選挙によって政権が再び交代した。政権交代可能な2大政党制を目指した小選挙区制が導入されて以降、政権交代が実現したのは2度。12年衆院選以降は、自民党の一強時代が続いている。
◆開票結果◆
1区 当 仙谷由人(民主) 76764
岡本芳郎(自民) 39780
岡佑樹(無所属) 10275
古田元則(共産) 8313
近藤彰(諸派) 1395
2区 当 高井美穂(民主) 85290
山口俊一(自民) 68430
梅本芳郎(諸派) 2134
3区 当 後藤田正純(自民) 81581
仁木博文(民主) 80359
小松由佳(諸派) 1938