【2005年9月11日投開票】郵政選挙、無所属・山口氏が競り勝つ

ガッツポーズを決める山口俊一氏

 小泉純一郎首相が「郵政民営化に賛成か反対かを国民に問いたい」と衆院を解散し、「郵政選挙」と呼ばれた。郵政民営化に反対する自民党の候補者を公認せず、「刺客」を立てた。自民党は290議席を超す歴史的な勝利を収めた。

 徳島1区は、全国的な自民党への追い風にもかかわらず、民主党の仙谷由人氏が、自民党の岡本芳郎氏らを破った。四国で唯一、小選挙区で民主党の議席を守り、仙谷氏の強さが目立った。

 2区は、郵政民営化に反対する山口俊一氏が自民党の公認を得られず、無所属で出馬した。「刺客」として自民党は比例四国の七条明氏を立てた。民主党の高井美穂氏を加え、事実上の三つどもえの戦いとなり、山口氏が接戦を制した。

 3区は、自民党の後藤田正純氏が8万8千票以上を獲得し、民主党の仁木博文氏らを退けた。

 比例四国ブロックで、重複候補だった自民党の七条氏と岡本氏が復活当選を果たした。

 

 【一口メモ】期日前投票

 2003年12月の公選法改正で取り入れられ、衆院選では2005年選挙で初めて導入された。低下し続ける投票率を上げるための対策として、仕事やレジャー、冠婚葬祭などの理由で投票日に投票できない人を対象に、投票日前日まで受け付ける。利用者は増え、2017年衆院選では、徳島県内の小選挙区投票者数のうち期日投票者は44・06%に上った。全国では37・54%だった。

 

 ◆開票結果◆

 1区  当 仙谷由人(民主)  68026

       岡本芳郎(自民)  54843

       上村秀明(共産)   9769

 2区  当 山口俊一(無所属) 62582

       高井美穂(民主)  47199

       七条明(自民)   43695

       山本千代子(共産)  4767

 3区  当 後藤田正純(自民) 88581

       仁木博文(民主)  60063

       青木利男(共産)   6017

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