2021/10/06 05:00

飯泉知事不出馬巡り自民県連の山口会長辞任へ 嘉見幹事長も

 徳島県の飯泉嘉門知事の衆院選不出馬を巡る一連の対応を受け、山口俊一衆院議員が、自民党徳島県連の会長を辞任する意向を固めたことが5日、関係者への取材で分かった。嘉見博之幹事長も辞任する見通し。6日に予定している県連常任総務会で諮られる。

 山口会長は、飯泉知事が衆院選に出馬した場合に行われる予定だった知事選に、参院選の比例特定枠で当選した三木亨参院議員が出馬する意欲を示し、特定枠を巡って混乱を招いたことに関し、責任を取るとみられる。特定枠は、合区対象4県の議席確保などを目的に自民党が主導して創設しただけに、任期途中で議席を辞する事態に党本部でも波紋を呼んでいたほか、他の合区3県連から批判が寄せられていることなどを明らかにしていた。

 嘉見幹事長は県議会の最大会派・県議会自民党の会長を務める。4月に同僚県議の県政報告会で、同席した飯泉知事に「徳島1区で出てほしい」と発言。県議会6月定例会でも出馬を促していた。しかし、10月1日の9月定例会閉会日には、衆院選と知事選の保守分裂選挙への回避などを理由に飯泉知事を慰留し、議会の開始が2時間遅れるなど混乱した。徳島新聞の取材に「責任は私にある」と述べていた。

 6日の常任総務会では、後藤田正純衆院議員を公認しないよう党本部に求めている徳島1区など衆院選への対応を協議する。

(坂田佑耶)

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