2021/10/02 05:00

徳島1区、3氏の争いへ

 飯泉嘉門知事が次期衆院選への出馬を見送ったことで、徳島1区は自民現職の後藤田正純、無所属元職の仁木博文、維新新人の吉田知代の3氏の争いとなりそうだ。

 8期目を目指す後藤田氏は、知事が不出馬を決めた経緯について「知事に限界を感じた人がまだ知事を続けると言う。どう説明するのだろうか。自分の損得を考え、県民を巻き込まないでほしい」と批判。選挙戦については「誰が出ても、徳島を守り切れるのは自分だという思いで戦うだけだ」と強調した。

 「新型コロナウイルスから県民の生活と命を守るために知事がやるべきことは多い。今回の判断は当然だ」と冷静に受け止めるのは仁木氏。保守分裂選挙となる見通しが一転したことに関しては「後藤田氏に不満を持っている人が知事の出馬を後押ししてきた。知事が出ないからといって保守層が後藤田支持でまとまるわけではない」と、支持拡大に自信をのぞかせた。

 吉田氏は「知事が出馬するかしないかは自分にとっては重要ではない。有権者に自らの訴えをしっかりと伝えるだけだ」と述べるにとどめた。(政経部取材班)

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