2021/10/02 05:00
「県議の決議、非常に重い」 衆院選不出馬の飯泉知事、一問一答

1日の県議会9月定例会本会議で衆院選への不出馬を表明した飯泉嘉門知事は閉会後、2度にわたり報道陣の質問に答えた。やりとりは次の通り。
―なぜ出馬を断念したのか。
県内で意見が二分されていた。新型コロナウイルスの流行第5波が収束しつつある今、次のステージに向かうという選択も有りかなと思っていたのだが、動議が出された。県民の代表者である県議による決議は非常に重いと考え、判断した。
―国政に転身するという目標は持ち続けるのか。
政治家としては徳島で生んでもらい、育んでもらった。多くの方がそうするべきだということなら、皆さんの意見に添う形で行動したい。
―県議会9月定例会の代表質問で「知事では限界がある」と発言した。
国から地方を変えるのも一つの方法だが、これまでの経験を生かして徳島モデルを打ち立て、国へ示していくという道もある。県知事として新型コロナ流行第6波を迎え撃つ、アフターコロナを見据えた経済雇用対策に全精力をそそぐ決断をした。
―国政に転身した場合、後任を決める知事選には三木亨参議院議員が出馬に意欲を示していた。不出馬の背景にあるのか。
三木氏が当選した特定枠は合区となった2県のうち、候補者が選ばれなかった方の県が空白にならないように導入された。三木氏が辞任すれば徳島の参議院議員がいなくなり、この救済措置も意味がなくなる。(特定枠の三木氏が意欲を示したことは)非常に頭が痛く残念だ。出馬を取りやめたメインの理由では全然ないが、(三木氏の辞職という)状況を自分がつくってしまうのは少しつらいものがあると思った。