2021/10/01 05:00

飯泉氏「現段階で白紙」 次期衆院選出馬きょう態度表明か

 徳島県の飯泉嘉門知事は30日、徳島新聞の取材に応じ、取り沙汰されている衆院選徳島1区への出馬について「今の段階では白紙だ」と述べた。10月1日に閉会する県議会9月定例会で進退について発言するとみられており、「非常に難しい問題。ぎりぎりまで熟考したい」とし、最終的な決断は表明直前となる考えを示した。

 知事は「知事でいてほしいという声と、全国知事会の会長を務めた経験を国政で生かして地方の声を届けるべきだという両方の声がある」と説明。「そうした声をしっかりとそしゃくし、揺るぎない決断をしたい」と語った。

 知事の国政転身を巡っては、6月と9月の県議会定例会代表質問で最大会派の県議会自民党の県議が促した。これまでの答弁などから衆院選への出馬が有力視されているものの、自身が出馬した場合に行われる知事選も激しい選挙戦が予想される情勢から、周囲には慎重論も出ている。このため決断の行方が見通せない状況になっている。

 1日の県議会本会議は午前10時から開かれ、提出議案の議決などを経て知事が閉会のあいさつを行う。 

あわせて読みたい