新型コロナにかかっても投票できる? 濃厚接触者は?

Q. 10月以降に予定されている次期衆院選。投票に行くつもりですが、もし新型コロナウイルスに感染したり濃厚接触者になったりした場合は、投票できないのでしょうか?
A. 徳島県選挙管理委員会に問い合わせたところ、新型コロナ感染者も濃厚接触者も「投票できる」という。しかし、投票の方法が異なるため注意が必要だ。
2021年6月に「特例郵便等投票」が成立し、新型コロナに感染した有権者は投票所に直接行かず、郵便で投票用紙を送り、一票を投じることができるようになった。対象は自宅や宿泊施設での療養者やホテルなどで待機する帰国者。外出自粛要請や隔離などの期間が、告示・公示日から投票日当日までの期間にかかる場合に特例郵便等投票ができる。
投票日の4日前までに、各自治体の選管に対して投票用紙と投票用封筒を請求する。請求書と保健所からの外出自粛要請などの書面を、郵便などで送る。投票用紙と封筒が届いたら、記入して選管に返送する。
感染拡大防止のため総務省は、作業前の手洗いやアルコール消毒、マスクや使い捨てビニール手袋の着用などを求めている。記入した投票用紙は封筒に二重に入れ、さらに選管から届いた返信用封筒に入れる。宛先が見えるよう、透明のファスナー付きケースなどに入れ、消毒を行う。自身で投かんせず、同居人や友人らに依頼するよう促している。
「安倍前首相は当時の国会で、投票のための外出は『不要不急の外出』に当たらないと述べている」と担当者は話す。濃厚接触者は特例郵便等投票の対象外となるが、投票所などでの投票は可能だ。
投票所で濃厚接触者から申し出があった場合▼手指消毒とマスク着用をした上で、可能であれば使い捨て手袋をしてもらう▼濃厚接触者の次以降に投票する人を一定時間待機させるーなどの対応をするよう、各自治体の選管などに周知している。
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