2021/09/17 05:00
県議会閉会日に飯泉知事、衆院選出馬表明か

16日の徳島県議会9月定例会代表質問で飯泉嘉門知事が衆院選徳島1区への出馬の是非について明言を避けたことで、表明のタイミングが限られてきた。知事は同日、記者団に「(6月定例会に続いて)2度にわたり(県議会で)質問されているので、答えを返さないといけない」と述べ、県議会で明らかにする考えを示した。9月定例会の会期は10月1日まで。国政転身が有力視される中、議会からは「閉会日に出馬を表明するのではないか」との見方が出ている。
知事は代表質問後、記者団に対し、この日表明しなかった理由について、新型コロナウイルスの感染状況を挙げ「現段階で決断を申し上げる環境にない」と述べた。県民に警戒を促す「とくしまアラート」は5段階で最高レベルの「特定警戒」のままで、飲食店の営業時間短縮要請も続いている。
一方、新型コロナ新規感染者数は全国、徳島ともに減少傾向となっている。今後も感染者が減り、「とくしまアラート」が引き下げられれば、知事がこれまで言ってきた「(出馬の)環境」に近づく。
知事は衆院選の日程も考慮しているとみられる。自民党総裁選後には新首相を指名する臨時国会が召集され、衆院選は「10月26日公示―11月7日投開票」か「11月2日公示―14日投開票」の可能性が高まっている。知事選と戦いを連動させる「ダブル選」を視野に入れており、国政の動向も見極めながら表明の時期を最終判断することになりそうだ。