2021/08/05 05:00
後藤田氏公認巡る問題 自民選対委員長「意見聞く段階」

自民党の山口泰明選対委員長は4日、徳島県連が次期衆院選で後藤田正純衆院議員(徳島1区)を公認しないよう党本部に申し入れている問題に関し、「しっかりと調査し、意見を聞きながら精査する段階」と述べ、現時点で決まっていないとの認識を示した。高知市内のホテルで開かれた四国ブロックの県連幹事長らとの会議後、記者団の取材に答えた。
会議は衆院選を控え、地方組織の引き締めを目的に全国8ブロックで開かれている。この日の会議は非公開で行われ、徳島県連の嘉見博之幹事長が、後藤田氏を巡る申し入れについて改めて説明したという。
山口氏は会議後、衆院選の公認について「解散が想定される日の1週間前か10日前に各都道府県連の要望を出してもらい、党の選対本部で決める」と話した。
県連は5月、後藤田氏の言動に問題があるとして、「同志として認められない」などとする申し入れ書を党本部に提出している。山口氏は事実確認を行った上で、慎重に対応する考えを示していた。
会議では冒頭、小野寺五典党組織運動本部長が「厳しい戦いになると覚悟している。逆風を耐え抜き、議席を死守しなければならない」と呼び掛けた。